2008/9/26
「グレイトレイクス」日本語版収録
ナレーターは山根基世、博士役は羽佐間正雄。
カナダ・オンタリオ州の代表的な科学館「サイエンス ノース」(Science North)が3年の歳月をかけて制作した環境科学ドキュメンタリーの傑作「Mysteries of the Great Lakes」(邦題:グレイトレイクス~五大湖の謎~古代巨大魚を救え!)を当社が国内配給をすることになった。
そこで本日、日本語版の収録を早稲田のSCアライアンス・メデイアエンターティメント社のAスタジオでおこなった。今回のメインのナレーターには山根基世さん、博士役には羽佐間正雄さんというNHK出身の両ベテランにお願いした。
山根元世さんと言えばNHKスペシャルの「映像の世紀」「驚異の小宇宙 人体」「人体Ⅱ脳と心」「人体Ⅲ 遺伝子」などの科学教養番組では深みのある知的なナレーションには定評がありファンも多い。歴代NHK女性アナウンサーでは朗読の加賀美幸子、ナレーションの山根基世、ニュースの森田美由紀と称されている。
この作品のオリジナルではナレーターに渋い男性が起用されているが、当方はどうしても女性ナレーターを起用したい旨、制作側に連絡したところ、間髪いれず「ノー」の返事が帰って来てしまった。男性ナレーターの声質に合わせて音楽も付けているので全体のイメージが変わることを嫌ったようだ。
それでも知的な山根さんの声で行きたかったので思案していると、そこは知恵者がいて「シアターのモニタリングでは女性ナレーターが支持されている」ことと併せて、YouTubeにアップされている山根さんの作品をメールで紹介したら、即「OK」の返事がでて「たいへんインテリジェンスのあるすばらしい声」と賞賛してくれた。
100万語を尽くしてもこちらの思いを理解してもらうのは難しいと感じていたことが、YouTube一発で答えがでたことに今さらながら驚きです。ネット時代は怖いくらい便利です。
一方、羽佐間正雄さんは元NHKスポーツアナの大御所でソウルオリンピック100m決勝や数々の高校野球の名場面を中継している。
1987年には「全米スポーツキャスター協会賞」の特別賞を日本のスポーツアナウンサーとして初めて受賞し、殿堂入も果たしている。
今回はジョン・ブルックス博士役をお願いしたらキッチリ台を読みこなして来てくれて収録は1時間少々で完了だった。とてもこの11月で77歳の喜寿とは思えない滑舌のいい羽佐間節を十分に披露してくれました。間に取り方など名人芸の域です。
羽佐間正雄さん日本語版の収録が終わり、翌日、ミックス作業です。音楽、効果音と合わせてようやく完成です。スタジオのモニターは100インチくらいですが、それでも迫力十分です。キッチリIMAXの撮影セオリーにのっとったカメラワークはひさびさに正当派の作品を感じさせます。もちろん日本語版の完成度も十分満足いくものでIMAXシアターでの試写が待ち遠しい限りです。
山根元世さん1948年 山口県生まれ。
1971年 早稲田大学文学部卒。
同年、NHK入局。
主婦や働く女性を対象とした番組、美術番組・旅番組・ニュース・「ラジオ深夜便」など幅広く担当。NHKスペシャルなどの大型番組でも、原稿を隅々まで耕し、手を入れつくした山根流の語りは、見るものに深い感慨を発酵させる。
2005年女性として初代アナウンス室長。
2007年NHK退職。LLP「ことばの杜」代表。

