2010/10/29
名古屋港水族館で「グレイトレイクス」~絶滅危惧種 古代巨大魚を救え~上映開始
COP10パートナーシップ事業で生物多様性を訴える
名古屋港水族館日本を代表する水族館のひとつ名古屋港水族館(年間入場者211万人2009年)IMAXシアターで「グレイトレイクス」~絶滅危惧種 古代巨大魚を救え~の上映が10月1日から2011年3月31日までの予定で始まった。
名古屋では10月11日から29日の間、生物多様性条約締約国会議(COP10)が開催され190以上の国から延べ8000人が参加してすべての生物が生きていける環境について連日議論が展開された。
「グレイトレイクス」はCOP10のサポート事業の一環として1日4回上映され多くの家族連れでにぎわっていた。
同水族館では海洋生物の繁殖に力を入れており南極ペンギン、白イルカ(white dolphin)各種ウミガメの繁殖に成功している。
今回、「グレイトレイクス」を選定して理由について加藤浩司(かとうひろし)企画経営部 企画調整課 担当係長は「2年前に試写会でこの作品を見て、これだ!と思いました。当館ではアカウミガメの研究で古賀賞(動物の繁殖に功績のあった団体に贈られる日本で最も権威ある賞)を受賞していますが、五大湖でのチョウザメの復活運動とよく似た活動をしています。アカウミガメもチョウザメも皆が知っている動物ですが、実態はよくわかっていません。両方とも太古からいる生物です。われわれもアカウミガメに発信器をつけて北太平洋を長年追跡調査しています。ここで放されたカメがカルフォルニアで見つかったこともあります。子どもたちが稚魚を放流するシーンがありますが、われわれも毎年、ここで生まれた子カメを子どもたちと一緒に海に帰しています。2010年は名古屋でCOP10が開催されることもあり、この作品が生物多様性を知らしめる教育作品として大変すぐれていると感じて採用しました」と話している。
企画経営部 企画調整課 担当係長 加藤浩司氏 10月29日のCOP10最終日に同館を訪問してみると、一般の団体客に混じって外国からの入場者も数多くみられた。「ウチも国際会議場前にブースを開設しています。外来生物の凶暴なカミツギガメを展示して生態系維持の難しさをアピールしています。COP10の会場を訪れた各国のサポーターの方々もたくさん水族館に来てくれています」(加藤氏)
午後1時からの上映をのぞいてみると課外授業の中学生中心に80名ほどが入場していた。見終わったお客さんに感想を聞いてみると「大きくて鮮明な映像に驚きました。今までチョウザメのことはキャビアの元くらいにしか知りませんでしたが、皆が協力して復活にかけている姿に感動しました」と20代カップル。
「チョウザメが120年も生きることを知りませんでした。ナイアガラの滝は観光で行きましたが五大湖がこんなに色々な役割があったなんて驚いています。空撮がすごく迫力があって映像の素晴らしさを堪能しました」(30代男性)
「カナダでこんな環境破壊があったなんて知りませんでした。人間が一度壊した環境をもとに戻すのがいかに大変か知らされました。ボランティアの皆さんの活動が素晴らしいと思いました。見習いたいと思います」(40代女性)と五大湖とチョウザメを通じて日本とカナダの人々の気持ちがひとつになっていることが感じられました。

